株式会社BOTAO

あんちゃん、働きながら時計の学校へ通う

 :     : 2023.05.19

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エンジニアのあんちゃんです!

時計に興味を持つあんちゃんですが、前回の時計ブログでは「あんちゃん、祖母の手巻き時計を直す」にて、働いている勤務先で師匠からかなりガッツリと(そして多大な時間という迷惑をかけながら)、ヴィンテージ時計の修理を学びました。

そこで師匠からこんな提案が。


師匠

時計の学校が渋谷にあるよ。
夜間とかもあったはず。どんな感じか調べてみれば?

そして、この助言をもらった私は


そうだ、学校へ行こう!

と、京都へ旅行に行く感覚で学校へ行くことに決めました!!

1.時計の学校とは?

学校は渋谷にあり、ジュエリー・時計・カバン・靴の職人になるための専門学校です。

ヒコ・みづのジュエリーカレッジ

ここの夜間の学校は1年間で、週に2回、夜の19時から21時に通います。

キャリアスクール ウォッチメーカーコース

ここに通うため、まずは自分のお財布と相談します笑(これ大事ですね!)


なんとか大丈夫そうかっ…いや、副業でバイトするかっ

なけなしのお金なので、本当にこの時期は土日だけ別の副業バイトをしてました。週2で学校行って土日に副業やって、その時の自分の活動力は凄まじかったです笑

そして次にスケジュールと相談。


仕事で残業多くないか?増えないか?あと勤務場所から渋谷に通える…??

デフォルトで残業の多い職業の場合や、渋谷に19時到着が絶対できない勤務地の場合、
通うことが難しくなるので要検討ですが、そこも問題ありませんでした。

ということで、自分との相談はクリア!

学校へ通い始めました。

2.キャンパスライフ

社会人でもう一度始まった「キャンパスライフ」ですが、もれなく仕事の後なので、


あーーー、眠たい。。。眠たい。。。なんなら5分ほど仮眠したほうがよくないか…
むむむ、でも我が大金はたいて通ってるから聞かねば……

んーーー、眠い。。。。。。

と、そんな時もありました。

学費もそうですが、学校に通うと同時に買わされる(←言い方www)工具やらなんやら…。
必須で買う必要がある工具ももちろんありますが、
「これは買っても買わなくてもいいけど〜」と先生に見せてもらえる工具も、
見ると欲しくなっちゃうのが性ですな笑

そして、気がつけばこんなに工具が…(どれも必要なんですけどねっ)。

※こちらは工具の一部です。笑

そしてそれに見合う(私の中での)大金が動きます!!

学校では、工具の整備方法や、手巻き時計、クオーツ、自動巻(カレンダー付き)の時計をバラして、もとに戻すまでの作業を行います。

時計を直すまでの行程としては、以下のようなことを行います。

本体の検査(キズミを使って)と精度チェック分解→洗浄組み立て&注油精度チェック本体の検査

⌚️本体の検査(キズミを使って)

キズミやルーペという、小さな時計を拡大して見ることのできる工具を使い、時計本体の様子をチェックします。

⌚️精度チェック

修理前の時計が正しく時を刻んでいるのか、正しくないなら、どう正しくないのかを専用の機械を使って測ります。

⌚️分解

文字通り、時計のパーツをバラバラに!

⌚️洗浄

バラバラのパーツたちを洗浄機にかけ、洗浄します(私自身が自宅で洗浄するときは、洗浄機というものはないので手作業で洗浄します)

⌚️組み立て&注油

バラバラにしたパーツを組み立てながら、必要な箇所に油をさしていきます。油をささないと、金属同士が擦れる部分が摩耗してしまうからです。

⌚️精度チェック

組み立てた時計が正しく時を刻むかどうか、専用の機械を使って測ります。

⌚️本体の検査

精度が良くなったことが確認できたら、最後に本体の検査です。
修理前に行った本体の検査と比べて不具合が起きていないか、何かよからぬ傷や破損が起きていないか、などをチェックします。

これでやっと、一つの時計の修理が完了です。

この一連の流れについてや、その時の注意事項なども、学校ではしっかり時間を取って教えてもらいました。(教室に30人くらいの生徒だったと思いますが、先生2人がかりで順次様子を見に来てくれて、個別でも教えてくれます)

手巻き時計、クオーツ、自動巻(カレンダー付き)もそれぞれパーツに特徴があるので、それぞれ時間をかけて学びました。

そして、時計の知識に関する授業もあります。

これは実習ではなく座学なので、この内容が難しいと、もう眠たくなっちゃう…(←コラ!!笑)
そして結構難しい内容が多かった〜…。。

難しい計算式の数々…まぶたが…(←コラコラ!!笑)

なんとかそれも、集中力や仕事疲れと勝負しながら学びました。(しかし、これらの難しい中身については覚えられず…今テストを出されても赤点必至でしょう;_;)

3.学校を無事修了!

そして、眠たい目を擦りながら1年間学び終え、最終的には履修票と修了証をもらいました。

項目数は少ないですが、全てA評価がもらえました!!やったー♪(←さりげなく自慢です)

一年間通して、なんと1日も休むことなく学び終えることができました。
(自分で稼いだなけなしのお金を授業料として払っているので、もったいないことをしたくない一心でした)

仕事や家庭との兼ね合いはもちろんありますが、学びながら働くことは、
生活にメリハリができて本当に有意義な時間でした。

学校では全く別の仕事に就いているクラスのメンバーとも交流できますし、
仕事に関しても「(授業に遅れないように)いかに残業せずに、しっかり仕事がこなせるか」という
スケジュール管理や仕事への取り組み方が、授業とは別ですが同じ時期に学べたような気がします。

そして、自分で稼いだお金で何かを学んだので、少しでも身につけてやろうという気持ちが強かったと思います。

この学費にかかったお金は一生懸命(時には嫌な思いもしながら)稼いだ大金なので、取り組み方も必死でしたね。

4.現在の自宅の作業場は

今も自宅には時計の修理ができるように作業スペースがあり、ここでたまに作業をしています。
友人や家族から修理依頼があることもありますが、以前ブログでも出てきた「ばあちゃんの古い手巻き時計」なんかは定期的にメンテナンスが必要ですので、その作業もたまに行っています。

この時計は、ばあちゃんが20歳の時にもらったもので
ばあちゃんは今92歳なので、この時計は今72歳!です。

今72歳の時計は「ヴィンテージ時計」と言われるもので、
これが100歳になると「アンティーク時計」と言われるものになります。

せっかくならばあちゃんの時計を「アンティーク時計」にしてあげたいと思っているので、
あと最低28年は、学校で学んだ技術を忘れず、メンテナンスし続ける所存です!!✨


この記事を書いた人

あんちゃん
フロントエンジニア / ディレクター
あんちゃん

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