そういえば。
「ウチって今で言うインハウス化からはじめたんだ」と思い出したので、また忘れないように記事にすることにしました。
元々弊社の事業は、宝飾品の小売業。デザインの事業をやるなんて20年前自分は夢にも思っていなかったこです。。
当時弊社も小売業者としてそれなりの在庫を抱えており、バイヤーをしていた私は年4回ほどイギリスを中心にヨーロッパに買い付けに行っていました。とにかく飛行機が苦手なので、決して楽しい仕事とは思いませんでしたが、商品を探すことや、店舗での陳列など、どう世界観を作っていくかを考えるのが楽しかったことは思い出します。
お店は基本的に百貨店内での展開で、マックス期には都内の百貨店に常設店を4店舗、東北から関西までの主要百貨店に口座をとってイベントで飛び回っていたことも懐かしい記憶です。銀座の百貨店内に拠点があった当社のショップは、当時バブルは弾けたとはいえ、まだまだ高額品が驚くほど売れていた時代でしたが、2000年あたりから雲行きが怪しくなりました。
イベントをやっても中々人が集まらず売り上げも伸び悩むようなことが増えてきました。当時の集客手段はもっぱら新聞折り込みやDM、電車の中吊り広告などでしたが、それらの効果が薄れ、次第に百貨店も不動産化しはじめたのもこの頃からだと思います。
いつのまにか百貨店でのテナントやイベントの集客は自分等で。
百貨店内にお店を出すことは、高い家賃(手数料)を支払っても百貨店のブランドで集客や信頼という対価があるから。でもそれは時流の中で過去の常識に変わり、そしてインターネットの普及によってプロモーションそのものが大きく変化しはじめました。
当時の自分は、パソコンリテラシーはほぼなし。無論ホームページ制作も外注してあまりの価格の高さに驚愕。担当者の横柄な態度や全く効果のないホームページなど次第にこの業界に不信感をいただくように。この頃自分の身にも色々なことがあり、とあるきかっけで「自分でやろう」そう思ったのがスタートです。これからの小売業はインターネットを理解できていなければ生き残れないそう強く思いました。
苦難の連続。でもとにかく学び続けた。
既に良い年ではあったが、学び直しがはじまり、とにかく毎日毎日詰め込んだ。コンピューターのリテラシーもなく、業界のことや技術、ノウハウなど全く知らずにチャレンジしたのである意味新鮮でしたが、今思えば苦難の連続であったと言えます。。
自社ECサイトを自分でつくる
とにかく自社のECを自分の思うように作りたい、その目標をかかげはじめましたが、実現できるまでなんと2年。
今振り返ればスタートがコンピューターの使い方からだから、そりゃかかるわと・・・。
今のように便利なCMSやECのASPなどもまだまだ少なく楽天、ヤフー、ビッターズといったモールでのショップが盛り上がりを見せていた頃で自社ECはまだまだといった時代です。
因みにその頃には、PHOTOSHOPでウェブのデザイン⇒メインには懐かしのフラッシュを使って、ドリでXHTMLコーディング⇒コード貼り付け可能なカートASPをレンタルしてECサイトに。といった具合で構築をしました。
販売最高単価は80万円。
ど、がくつ素人からはじめて2年。単価80万の商品が売れたりそれなりに数字も作れるECサイトができました。何百万も支払って作ってもらったECサイトはほぼ効果なしだったことを考えればよくやったと。自我自賛ですが。
ただそこに至るまでには、ウェブサイトにとにかく想いを込めたこと、そして販売には特別な想いをもって電話とメールを使って接客を行いました。
新卒で入社した会社で販売業に携わり、全く未知のこの業界で新事業をはじめたわけですが、とにかく今も昔も変わらない思いはこのクリエイティブな仕事はサービス業であるということです。
当たり前ですが、サービス業ですからサービスに対する対価を顧客から頂く商売です。顧客がもつ強い想いを我々も感じ、時には感情移入しなけえればならない仕事なのであろうと思います。
昨今のインハウスデザイナー化によって我々のような制作業は大きな影響を受けています。でも中小零細企業であっても販促のインハウス化は会社存続のために必ず必要となってきます。またインハウス化からはじまった当社だからこそ理解できることは多く、企業のインハウス化の支援も積極的に行っていきたいと考えています。
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